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ヒトツバハギ:花〔雄花〕 [▲樹木]

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【撮影:2010年6月29日】
Securinega suffruticosa (Pall.) Rehd. var. japonica (Miq.) Hurusawa
Flowers, male

ヒトツバハギ:雌雄異株(しゆういしゅ)。雄株の雄花。

非常に目立たない低木のうえに,地味すぎてその存在が薄いためなのか,「個体数が少ない」とされている樹木です。
私自身,いつも歩く里山で出会ったものの,それ以外の場所ではまだ出会えていません。見過ごしているのだと思います。

10年ほど前に,植物に関してハイアマチュアの友人が葉っぱだけの状態で見つけてくれました。
よく草刈りをしている管理の良い場所なので,なかなか花の時期に観察できませんでした。
数年後に,やっと,その個体は「雌株」だとわかりました。
なかなか結実しないため,雄株が無いのか? と思っていましたが,数年前に同じ地域で雄株を発見しました。
その雄株の写真です。

しかし,雌・雄の株は雑木林をひとつ隔てた距離で,受粉は無理そうなのです。
雌株はたまに結実しています(夏のあとの草刈りにあうため,完熟果実は見ていません)。

雌株の近くに未見の雄株があるのか,あるいは,単為生殖できるのか,わかりません。

【追記】2023年11月
2012年頃に,この個体は草刈りで根元から伐採されていて,その後全く生えてきません。毎年芽が出てこないか観察しに行くのですが,再生しないようです。残念。

☆同じ地域の少々離れた場所にある,「ヒトツバハギ:花〔雌花〕」の記事も参照してください。
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2012-06-30


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