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異形葉:シナノキ・シラカシ(植栽) [▲樹木]

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【2011年6月14日】
14 June 2011
Tilia japonica
Leaves

シナノキにときおり見られる,ラッパ型の異形葉です。
シナノキ以外でもこの異形葉はよく観察されます。
本ブログの別記事「【図鑑】野草図鑑(1955年,ベルリン)」でもイラストで示されています。

https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2011-01-06

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【2011年7月8日】
8 July 2011
Quercus myrsinifolia
Cyclobalanopsis myrsinifolia --> synonym
Leaves

シラカシの異形葉。
1枚の葉が2段に分かれて,先端の葉はラッパ型の異形葉になっています。植木やさんでは「飛び葉」と言っているそうです。
ひとつの個体に集中して,さらに,特定の方向を向いている数枝に集中していたので,物理的障害によるものではないかと思われます。
※その後の観察により,同一個体のいろいろな枝にもこういった異形葉が出現しており,物理的障害ではなく,遺伝子変異の可能性が高くなりました(2014年8月25日追記)。

3枚目の画像は,異形葉になり損ねた葉です。
(この状態から,2段構えの異形葉になるのかどうかは不明です)
このほか,先端にできたラッパ型異形葉が枯れ落ち,葉裏の中央脈途中に葉柄だけが残っている葉も見られました。

この形状は,園芸品種として流通している,異形葉となるツバキ「金魚葉椿」や「梵天(ぼんてん)」にも出るようです。
観葉植物として流通しているクロトン(Codiaeum variegatum var. pictum)にも2段構えの葉(飛葉)がよく出る品種があるようです。

☆異形葉という言葉に関しては定義があるわけではないようです。
「異形葉性(heterophylly)がある」という表現があります。

☆2012年に観察した同じ個体(シラカシ)の異形葉の記事
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2012-05-27

★本ブログにあるシナノキに関連する記事
シナノキ:花
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2018-05-28

シナノキ:花〔コマルハナバチ〕
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2011-06-15

ヘラノキ:果実(シナノキ・果実との大きさ比較)
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2017-01-27

※ほか,シナノキに関連する記事は,記事最後のタグ[シナノキ]をクリックすると記事タイトルがリストアップされます。シラカシも同様にタグを利用してください。

〈了〉

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