SSブログ
*Copyright* Copyright of all images belong to YOSHIKAWA Halco. No part of this blog may be reproduced, without the prior written permission of the copyright owner.

イヌザクラ:果実 [▲樹木]

_DSC5202-88.jpg

_DSC5205-88.jpg

_DSC5213-88.jpg
【撮影:2015年6月22日】22 June 2015
Padus buergeriana
Laurocerasus buergeriana -->synonym

Fruits

熟し始めた果実。
緑色からオレンジ色に変わってきています。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
_DSC8057-88.jpg

_DSC8060-88.jpg

_DSC8063-77.jpg
【撮影:2015年7月19日】19 July 2015
Padus buergeriana
Laurocerasus buergeriana -->synonym

Fruits

赤く熟してきた果実。
赤い果実がさらに熟すと黒くなるようです。

☆イヌザクラ自体は定点観察していますが,高木で樹上に咲く花は間近で観察できない個体が4個体,逆に幼木で開花に至らない個体が多数,という状況でした。
今年,高くない枝で開花するイヌザクラの個体に出会えて,うれしく思いました。
出会った時期は,開花期が終わって結実し始めている状態でした。花は来年撮影します。

☆よく比較されるウワミズザクラとの違いはいろいろありますが,確実なのは冬芽(イヌザクラは美冬芽の代表で,紅色でつやつやしている)だと思います。
冬芽以外の相違点をあげてみます。

◆ウワミズザクラとの比較ポイント:葉
イヌザクラ:葉の縁は波打つような形で,鋸歯は目立たない。
ウワミズザクラ:鋸歯は鋭くとがっている。葉の表面が鍛え上げた腹筋のように盛り上がって見える。

◆ウワミズザクラとの比較ポイント:花が付く枝
イヌザクラ:花序の下に葉は付かない。花序は前年の枝から出ている。
ウワミズザクラ:花序の下に数枚の葉が付く。花序は今年伸びた新枝に付く。

◆ウワミズザクラとの比較ポイント:果実期
イヌザクラ:萼片が残っている(果実の受け皿となっている部分に萼片の名残がある)。
ウワミズザクラ:萼片は残っていない(果実の受け皿となっている部分が円形で何も付いていない)。

☆イヌザクラはなかなか花を観察できないのですが,今回果実を観察できて,ウワミズザクラとの違いもわかりました。
イヌザクラの果実には萼片が残っていました。
ただ,私には,「萼片」よりも,雄しべの残骸の方が目に入り,特徴的だと感じられました。
この記事の画像,3枚目に,濃い赤の細長い付属物が見えます。これが雄しべの残骸だと思われるものです。
※雄しべの残骸が見やすい画像は,別記事(イヌザクラ:果実(未熟))を参照願います。

★本ブログにあるイヌザクラに関する記事★
イヌザクラ:果実(未熟)
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2015-08-15

★本ブログにあるウワミズザクラに関する記事(比較用)★
ウワミズザクラ:果実
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2015-08-11

〈了〉

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。