ミツバアケビ：種子

【撮影：2015年11月27日】
27 Nov. 2015
Akebia trifoliata
Akebia trifoliata var. litoralis --> synonym
Seeds (semina)

☆ミツバアケビの種子。
黒い種子の一部分が白くなっています。
白い部分は「種枕（しゅちん）」(caruncle) で，アリなどの昆虫にとって食料になるということです。
※ミツバアケビの場合，多量にある果肉の方がアリにとって有用な食料になるためか，果肉は巣に持ち帰るが種子は放置する，という研究結果「 アリに種子を運ばせる植物たち - 兵庫県立 人と自然の博物館」もある（リンク先はpdf）。


☆ミツバアケビの種子は，白くねっとりした果肉に包まれていて，この果肉から取り出す作業が大変そうで，敬遠していました。
アケビの果実ごと袋に入れて放置すると果肉が柔らかくなる，と聞き，放置したところ，果肉は液状になり，種子だけを簡単に取り出せました。この方法は，密閉袋に入れて放置した方が安全です。液状物質がこぼれると，アリが集まりそうです。

【参考：ミツバアケビの果実 (Fruits, "Akebia trifoliata") 】


☆割れた果実の中に見えている，白い棒状の部分が果肉（？）です。果肉の中に種子がたくさんあります。

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【撮影：2016年3月27日】
27 March 2016
Akebia trifoliata
sprout

☆ミツバアケビの芽生えです。
林床で，このように密生しているミツバアケビの芽生えにはよく出会います。
地面に落ちたミツバアケビの果実が腐って，種子がそのまま芽生えたのか，あるいは，ケモノがミツバアケビの果実を種子ごと食べた排泄物から芽生えたのか，どちらなのかは不明です。

【参考：ミツバアケビの乾燥した果実 (Fruits, "Akebia trifoliata") 】

【撮影：2008年4月12日】
12 April 2008

☆乾燥して縮んだ果皮の中に，果肉無しの種子だけが見えています。
こういった乾燥果実が枯れ葉などに埋もれると，芽生えが密生するのではないかと想像しています。
果肉はアリなどの昆虫が運び去ったのか，雨で流れ去ったのかは，わかりません。

〈了〉

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