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【2013年04月12日】12 April 2013
Ajuga nipponensis
Flowers
千葉県の中央部付近ではごく普通に出会えます。
乾き気味の斜面や,明るい雑木林(草刈り管理されている場所)に群生しています。
花色が薄い紫色の個体が多く,ほかに,白色,薄いピンク色の個体もあります。
☆2013年は3月の気温が比較的高かったためか,ジュウニヒトエも開花が早めのようです。
今回観察した雑木林では,花色が白い個体が多く,また,他の場所よりもピンク色の濃い個体が目立っていました。
よく下草刈りをされた林床で,広葉樹(コナラ,クリ,イヌシデなど)の枯れ葉の間から,あるいは,アケビが這い回る間から元気に花穂を伸ばしていました。
☆2011年にもジュウニヒトエの花に関する記事をアップしています。
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2011-04-23-1
観察場所はそれぞれ違う場所です。
〈了〉
【2009年10月1日】1 Oct. 2009
Aconitum japonicum subsp. maritimum
Aconitum japonicum subsp. maritimum var. maritimum
Aconitum tsukubense-->synonym
Leaves, Flowers
【2009年10月22日】22 Oct. 2009
Aconitum japonicum subsp. maritimum
Aconitum japonicum subsp. maritimum var. maritimum
Aconitum tsukubense-->synonym
Flowers
雌しべは3本,
雄しべは多数あり,コイルのようにくるくると巻き,花粉を出す雄しべはコイルからはじかれたように飛び出ています。
【2011年10月28日】28 Oct. 2011
Aconitum japonicum subsp. maritimum
Aconitum japonicum subsp. maritimum var. maritimum
Aconitum tsukubense-->synonym
Fruits
未熟な果実。
花柄の毛は,白く,短く,曲がっています。
千葉県内で自生するトリカブトの仲間は,そのほとんどがツクバトリカブトとされています。
変異が多く,素人には同定不可能ゆえ,私が普段歩くフィールド(千葉県中央付近の台地)ではツクバトリカブトとしています。
千葉県内でも,地域によってはここにアップしたものとは違うものもあります(花柄の毛,葉の切れ込み具合など)。
☆「千葉県植物誌(平成15年)」(発行 千葉県)より,情報の抜粋。
千葉県内に自生するトリカブト属は2種。
ツクバトリカブト Aconitum japonicum subsp. maritimum
ツクバセンウズモドキ Aconitum jaluense × japonicum subsp. maritimum
違いは花柄の毛。
ツクバトリカブト:花柄の毛は下向き,曲がった毛
ツクバセンウズモドキ:花柄の上部に開出する長い毛がある
ツクバセンウズモドキは千葉県南部での自生が確認されています。
☆日当たりの良い斜面によく群生しています。
春先,かなり多くのツクバトリカブト(芽出し状態)に出会いますが,開花まで至る株はかなり少ないようです。
草刈り管理が行われていないことが多く,適時に草刈りをすれば開花するのかもしれません。
☆トリカブト亜属に関する参考書
週刊朝日百科「植物の世界 92」(朝日新聞社)
内容を要約すると…。
・多年草というよりも,「疑似一年草」(春に母根(ぼこん)から出た芽は生長して母根とともに晩秋に枯れ,枯れた母根から作られていた子根(しこん)が翌年の母根となる)。
・日本産の約40種を染色体数でみると,2倍体種と4倍体種に分けられる。この2群に関連は見られず,それぞれ独自に進化している。
・ツクバトリカブト(ヤマトリカブトの亜種),センウズモドキ(コウライブシの亜種)は4倍体種。
他,情報がたくさん詰まっており,このトリカブト亜属を解説している数ページを読むたびに眉間にしわを寄せつつ「私が同定できないのは当然だ」と喜んでもいます。
★本ブログにある,ツクバトリカブトに関する記事★
△ツクバトリカブト:果実
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2013-12-04
〈了〉
【2011年06月17日】17 June 2011
Sophora flavescens
Flowers & buds
訪れる虫が少ないようで,結実率はあまり高くないようです。
受粉できなかった花は,ぽろぽろと落ちています。
☆携帯電話による撮影です。
【2011年4月26日】
26 April 2011
Lithospermum zollingeri
Buglossoides zollingeri-->synonym
Flowers
【2011年5月02日】
2 May 2011
Lithospermum zollingeri
Flowers
日本に自生する,派手な蛍光青色の花を咲かせるホタルカズラ。
今年は花付きが多いようです。
千葉では乾いた斜面などによく見られます。
(園芸向けに「ミヤマホタルカズラ」なる流通名の植物があります。花は同じような感じなのですが,葉の形が全然違います。ミヤマホタルカズラなる植物は,葉が線形というか,棒状です)
☆2011年3月11日に思うこと☆
甚大な被害は免れたものの,津波の影響があった青森県八戸市の太平洋岸で,昨年,2010年6月初旬にホタルカズラを見ました。
海岸へ続く斜面一面に,青い星形の花が散らばっていて,千葉でもよく見る野草であるけれども,広い草地で見る姿に「これが自然なのだなぁ」などと感じ入りました。
津波もまた自然のひとつであるとはいえ,言葉もありません。
今年,ホタルカズラがまたあの斜面に咲いてくれるのかどうかを確認しに現地へ行く勇気がありません。
たぶん,来年,再来年…と,時間が経ったうえで,ホタルカズラは咲くのだと思います。
*2020年8月追記
2016年,2018年に青森県八戸市でホタルカズラを観察してきました。地元のかたがたの努力により植物たちは津波襲来前の姿を見せてくれました。
〈了〉
【2011年04月20日】20 April 2011
Ajuga nipponensis
Flowers
千葉県の中央部付近ではごく普通に出会えます。
乾き気味の斜面や,明るい雑木林(草刈り管理されている場所)に群生しています。
花色が薄い紫色の個体が多く,ほかに,白色,薄いピンク色の個体もあります。
☆このブログにある,花色がピンク色の個体
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2013-04-12
☆ジュウニヒトエは群生している地域と,ほとんど出会えない地域があります。
ジュウニヒトエがほとんど見られない地域では,キランソウによく出会えます。
(千葉県中央部付近の話です)
〈了〉
【撮影:2011年01月30日】
Siphonostegia chinensis
seeds
種子。
ホコリかと思うほどの小ささです。
果穂が長さ30mm程度。
種子は長い方が1mm程度。
表面に格子状の浮き上がった模様が見えます。
小さいのですが,リンドウの種子のように風に飛ばされるというよりは,果穂が何かに当たってこぼれ落ちるという感じです。
☆撮影条件について
乾燥した種子を「Kodak Gray Card」(反射率18%)の上に置き,マクロフラッシュ使用。
背景に見えている繊維状のものは,このグレイカードの表面です。
★本ブログにあるヒキヨモギ関連記事★
ヒキヨモギ:葉+花
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28
ヒキヨモギ:結実(枯れ姿)
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-1
〈了〉
【撮影:2011年01月30日】30 Jan. 2011
Gentiana scabra var. buergeri
Gentiana scabra var. orientalis-->synonym
seed
リンドウの種子です。
長さは2mm-3mm程度で,かなり小さい上に,平たくて軽いため,風に舞うほどです。
【2010年11月29日】29 Nov. 2010
Lithospermum zollingeri
Buglossoides zollingeri -->synonym
Seed, semina
春に蛍光青色の花が目立つホタルカズラの果実(種子)です。
大きさは,楕円と仮定して長い方で3mm程度です。
この被写体は,3つ固まって付いていますが,1つずつ付いていることの方が多いようです。
マーブルチョコレートのように,硬い糖衣でコーティングされているような感じです。
真冬でもかなり遅い時期までこの白い糖衣の粒が強風に負けずに残っています。
★本ブログにある関連記事
ホタルカズラ:花
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2011-05-02-1
〈了〉
【2006年04月06日】
6 April 2006
Veronica didyma var. lilacina
Flowers
イヌノフグリの花。
※帰化植物のオオイヌノフグリ "Veronica persica" ではなく,日本に自生しているイヌノフグリです。
☆ここに掲げた画像は2006年4月上旬のようすです。千葉県南部の自生地です。
2011年2月上旬の現在,開花は始まっています。
1枚目:右上にある濃い赤紫色の葉・カタバミと比較しても花がかなり小さいことがわかります。
2枚目:右下に結実途中の果実が見えます。
3枚目:この個体は砂地に生えていました。イヌノフグリの自生環境は石垣のキワなど,石灰岩質が感じられる場所です。
千葉県南部の自生地の多くは,砂も混ざり合う場所が多く,この自生地では完全に砂地でした。
〈了〉
ジュウニヒトエ:花-02 [△草花]
【2013年04月12日】12 April 2013
Ajuga nipponensis
Flowers
千葉県の中央部付近ではごく普通に出会えます。
乾き気味の斜面や,明るい雑木林(草刈り管理されている場所)に群生しています。
花色が薄い紫色の個体が多く,ほかに,白色,薄いピンク色の個体もあります。
☆2013年は3月の気温が比較的高かったためか,ジュウニヒトエも開花が早めのようです。
今回観察した雑木林では,花色が白い個体が多く,また,他の場所よりもピンク色の濃い個体が目立っていました。
よく下草刈りをされた林床で,広葉樹(コナラ,クリ,イヌシデなど)の枯れ葉の間から,あるいは,アケビが這い回る間から元気に花穂を伸ばしていました。
☆2011年にもジュウニヒトエの花に関する記事をアップしています。
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2011-04-23-1
観察場所はそれぞれ違う場所です。
〈了〉
タケニグサ:花+つぼみ+未熟果実 [△草花]
2012-07-21 00:15
ツクバトリカブト:花 [△草花]
【2009年10月1日】1 Oct. 2009
Aconitum japonicum subsp. maritimum
Aconitum japonicum subsp. maritimum var. maritimum
Aconitum tsukubense-->synonym
Leaves, Flowers
【2009年10月22日】22 Oct. 2009
Aconitum japonicum subsp. maritimum
Aconitum japonicum subsp. maritimum var. maritimum
Aconitum tsukubense-->synonym
Flowers
雌しべは3本,
雄しべは多数あり,コイルのようにくるくると巻き,花粉を出す雄しべはコイルからはじかれたように飛び出ています。
【2011年10月28日】28 Oct. 2011
Aconitum japonicum subsp. maritimum
Aconitum japonicum subsp. maritimum var. maritimum
Aconitum tsukubense-->synonym
Fruits
未熟な果実。
花柄の毛は,白く,短く,曲がっています。
千葉県内で自生するトリカブトの仲間は,そのほとんどがツクバトリカブトとされています。
変異が多く,素人には同定不可能ゆえ,私が普段歩くフィールド(千葉県中央付近の台地)ではツクバトリカブトとしています。
千葉県内でも,地域によってはここにアップしたものとは違うものもあります(花柄の毛,葉の切れ込み具合など)。
☆「千葉県植物誌(平成15年)」(発行 千葉県)より,情報の抜粋。
千葉県内に自生するトリカブト属は2種。
ツクバトリカブト Aconitum japonicum subsp. maritimum
ツクバセンウズモドキ Aconitum jaluense × japonicum subsp. maritimum
違いは花柄の毛。
ツクバトリカブト:花柄の毛は下向き,曲がった毛
ツクバセンウズモドキ:花柄の上部に開出する長い毛がある
ツクバセンウズモドキは千葉県南部での自生が確認されています。
☆日当たりの良い斜面によく群生しています。
春先,かなり多くのツクバトリカブト(芽出し状態)に出会いますが,開花まで至る株はかなり少ないようです。
草刈り管理が行われていないことが多く,適時に草刈りをすれば開花するのかもしれません。
☆トリカブト亜属に関する参考書
週刊朝日百科「植物の世界 92」(朝日新聞社)
内容を要約すると…。
・多年草というよりも,「疑似一年草」(春に母根(ぼこん)から出た芽は生長して母根とともに晩秋に枯れ,枯れた母根から作られていた子根(しこん)が翌年の母根となる)。
・日本産の約40種を染色体数でみると,2倍体種と4倍体種に分けられる。この2群に関連は見られず,それぞれ独自に進化している。
・ツクバトリカブト(ヤマトリカブトの亜種),センウズモドキ(コウライブシの亜種)は4倍体種。
他,情報がたくさん詰まっており,このトリカブト亜属を解説している数ページを読むたびに眉間にしわを寄せつつ「私が同定できないのは当然だ」と喜んでもいます。
★本ブログにある,ツクバトリカブトに関する記事★
△ツクバトリカブト:果実
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2013-12-04
〈了〉
クララ:花+つぼみ-01 [△草花]
【2011年06月17日】17 June 2011
Sophora flavescens
Flowers & buds
訪れる虫が少ないようで,結実率はあまり高くないようです。
受粉できなかった花は,ぽろぽろと落ちています。
☆携帯電話による撮影です。
2011-07-17 15:35
ホタルカズラ:花 [△草花]
【2011年4月26日】
26 April 2011
Lithospermum zollingeri
Buglossoides zollingeri-->synonym
Flowers
【2011年5月02日】
2 May 2011
Lithospermum zollingeri
Flowers
日本に自生する,派手な蛍光青色の花を咲かせるホタルカズラ。
今年は花付きが多いようです。
千葉では乾いた斜面などによく見られます。
(園芸向けに「ミヤマホタルカズラ」なる流通名の植物があります。花は同じような感じなのですが,葉の形が全然違います。ミヤマホタルカズラなる植物は,葉が線形というか,棒状です)
☆2011年3月11日に思うこと☆
甚大な被害は免れたものの,津波の影響があった青森県八戸市の太平洋岸で,昨年,2010年6月初旬にホタルカズラを見ました。
海岸へ続く斜面一面に,青い星形の花が散らばっていて,千葉でもよく見る野草であるけれども,広い草地で見る姿に「これが自然なのだなぁ」などと感じ入りました。
津波もまた自然のひとつであるとはいえ,言葉もありません。
今年,ホタルカズラがまたあの斜面に咲いてくれるのかどうかを確認しに現地へ行く勇気がありません。
たぶん,来年,再来年…と,時間が経ったうえで,ホタルカズラは咲くのだと思います。
*2020年8月追記
2016年,2018年に青森県八戸市でホタルカズラを観察してきました。地元のかたがたの努力により植物たちは津波襲来前の姿を見せてくれました。
〈了〉
ジュウニヒトエ:花-01 [△草花]
【2011年04月20日】20 April 2011
Ajuga nipponensis
Flowers
千葉県の中央部付近ではごく普通に出会えます。
乾き気味の斜面や,明るい雑木林(草刈り管理されている場所)に群生しています。
花色が薄い紫色の個体が多く,ほかに,白色,薄いピンク色の個体もあります。
☆このブログにある,花色がピンク色の個体
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2013-04-12
☆ジュウニヒトエは群生している地域と,ほとんど出会えない地域があります。
ジュウニヒトエがほとんど見られない地域では,キランソウによく出会えます。
(千葉県中央部付近の話です)
〈了〉
ヒキヨモギ:種子 [△草花]
【撮影:2011年01月30日】
Siphonostegia chinensis
seeds
種子。
ホコリかと思うほどの小ささです。
果穂が長さ30mm程度。
種子は長い方が1mm程度。
表面に格子状の浮き上がった模様が見えます。
小さいのですが,リンドウの種子のように風に飛ばされるというよりは,果穂が何かに当たってこぼれ落ちるという感じです。
☆撮影条件について
乾燥した種子を「Kodak Gray Card」(反射率18%)の上に置き,マクロフラッシュ使用。
背景に見えている繊維状のものは,このグレイカードの表面です。
★本ブログにあるヒキヨモギ関連記事★
ヒキヨモギ:葉+花
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28
ヒキヨモギ:結実(枯れ姿)
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2010-10-28-1
〈了〉
2011-03-04 01:41
リンドウ:種子 [△草花]
【撮影:2011年01月30日】30 Jan. 2011
Gentiana scabra var. buergeri
Gentiana scabra var. orientalis-->synonym
seed
リンドウの種子です。
長さは2mm-3mm程度で,かなり小さい上に,平たくて軽いため,風に舞うほどです。
2011-03-03 23:58
ホタルカズラ:果実 [△草花]
【2010年11月29日】29 Nov. 2010
Lithospermum zollingeri
Buglossoides zollingeri -->synonym
Seed, semina
春に蛍光青色の花が目立つホタルカズラの果実(種子)です。
大きさは,楕円と仮定して長い方で3mm程度です。
この被写体は,3つ固まって付いていますが,1つずつ付いていることの方が多いようです。
マーブルチョコレートのように,硬い糖衣でコーティングされているような感じです。
真冬でもかなり遅い時期までこの白い糖衣の粒が強風に負けずに残っています。
★本ブログにある関連記事
ホタルカズラ:花
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2011-05-02-1
〈了〉
イヌノフグリ:花 [△草花]
【2006年04月06日】
6 April 2006
Veronica didyma var. lilacina
Flowers
イヌノフグリの花。
※帰化植物のオオイヌノフグリ "Veronica persica" ではなく,日本に自生しているイヌノフグリです。
☆ここに掲げた画像は2006年4月上旬のようすです。千葉県南部の自生地です。
2011年2月上旬の現在,開花は始まっています。
1枚目:右上にある濃い赤紫色の葉・カタバミと比較しても花がかなり小さいことがわかります。
2枚目:右下に結実途中の果実が見えます。
3枚目:この個体は砂地に生えていました。イヌノフグリの自生環境は石垣のキワなど,石灰岩質が感じられる場所です。
千葉県南部の自生地の多くは,砂も混ざり合う場所が多く,この自生地では完全に砂地でした。
〈了〉
2011-02-03 18:52