【2011年4月26日】
26 April 2011
Lindera glauca
Leaves

ヤマコウバシの春先の葉。

ヤマコウバシの象徴的な冬姿「堅いベージュ色の葉をいつまでもつけていて頑丈なイメージ」とは逆に,
春先の葉はうぶ毛が生えていて非常に柔らかいものです。

この時期の葉は,ちぎるとクスノキ科特有の香りがよく感じられます。
(夏以降は,葉からこの香りはあまり感じられません)

伸びたばかりの新梢は水分が多い感じでみずみずしく,赤みを帯びていて,ポキっと手で簡単に折り取れてしまいます。
折り取れるものの,強風にはしなやかに対応しているようで,自然落下しているものは少ないようです。

新梢の太さは径5mm程度はあり,太めです。
この時期,ぐいぐいと新梢を徒長させていますが,夏前には固まってしっかりした枝になっています。

冬には認識されやすいヤマコウバシですが,春は見過ごされがちな樹木です。

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〈了〉