※千葉県内にヘラノキは自生していません。








【2011年7月22日】22 July 2011
Tilia kiusiana
Flowers

花。
花の構造は,外側から,
萼片(5)→花弁(5)→(おしべ→)仮おしべ(5)→めしべ(1)
というようになっています。
めしべの子房には,きらきら光る白い毛がたくさん生えています。
同じような毛が子房の下周辺,萼片内側にもついています。
萼片の外側(つぼみの時の表面)には,黄土色から茶色の細かい毛が生えています。

また,花枝には小さな楕円形の皮目が目立ちます。


☆Tilia属の花の特徴として,花弁の内側に,花弁に似たような「仮おしべ」があります。
ヘラノキでは,この仮おしべと花弁の狭いすきまに,おしべが挟み込まれるようにして,半分隠れいています。
花粉を出す葯(やく)の部分だけが,ちょこちょこと見え隠れしています。

☆画像の個体は千葉県内に植栽されているものです。
千葉県にヘラノキは自生していません。

☆ヘラノキの開花している様子(全体像)は別記事を参照してください。つぼみの様子も別記事にあります。
ヘラノキ:花(植栽)-01
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2011-07-23

〈了〉