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コバノムラサキシキブ:未熟果実 [▲樹木]

※コバノムラサキシキブはムラサキシキブの品種のひとつです。コムラサキ"Callicarpa dichotoma"とは異なる植物です。

_DSC3769-88.jpg
【撮影:2010年7月15日】
Callicarpa japonica Thunb. form. taquetii Ohwi

追熟中の果実。


_DSC3776-88.jpg
【撮影:2010年7月15日】
Callicarpa japonica Thunb. form. taquetii Ohwi

インターネット上でよく見る「ムラサキシキブとコムラサキの見分け方」として,
「ムラサキシキブは花柄(果柄)が葉の葉柄とほとんど離れずに出ているが,コムラサキは少し離れている」
という観点があげられている。
コバノムラサキシキブは,ほとんどがムラサキシキブ同様,花柄と葉柄の基部が離れていない。
しかし,この写真のように,しっかり離れていることもある。
(1個体で必ず数カ所は見つかる)

花柄と葉柄の離れ具合よりも,やはり葉の形と冬芽で同定する方が確実だと感じている。

☆2010年11月11日追記☆
★コバノムラサキシキブはコムラサキではありません★
庭や公園に植栽される紫色の小さな実をたわわに付ける低木は,コムラサキです。
コバノムラサキシキブはムラサキシキブの品種のひとつです。
ムラサキシキブはコムラサキと,「花と実がほとんど同じ」ですが,葉の形状,冬芽の形状,枝の出し方などは異なります。
ただ,販売業者はコムラサキを「ムラサキシキブ」,「コシキブ」,「コバムラサキシキブ」といった流通名で扱っていますので,混同されているのが現状です。