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ニガキ:雌花〔虫えい〕 [▲樹木]

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【撮影:2020年5月11日】
11 May 2020
Picrasma quassioides
Flowers, female, gall

雌花にできた虫えい(虫こぶ)です。
「ニガキハナフクレフシ」とされました。雄花にできた虫えいと同じ名称です。
ニガキは雌雄異株(しゆういしゅ)で,雄花と雌花の両方に虫えいができていました。
雄花にできた虫えいは,別記事で紹介しています。

☆画像*1の左にあるのは正常な雌花。*2は虫えいの部分拡大。
画像*3,画像*4は同じ虫えい。ある程度大きくなると,花柄の途中からぽろりと折れてしまいます。
画像*5は膨らみ方がまだ少なめの虫えい。
画像*6は萼片側。左2つが虫えい,右1つが正常な雌花。

*ニガキ・雄株で2013年に虫えいらしきものを見てからなかなか虫えいを見つけられず,その個体で2020年になって多量の虫えいを確認できました。
そこで,定点観察している雌株(2個体)も確認したところ,2個体ともに虫えいがありました。

*雌株にこの虫えいを確認したあと,7日後に同じ2個体を再訪したところ,虫えいはすべて無くなっていました。この虫えいを作っているタマバエの仲間は,虫えいを地上に落下させて,そのあと翌年の春まで土中で過ごして蛹(さなぎ)となり,ニガキのつぼみが出てくる頃に羽化して産卵する,という生活サイクルなのだそうです。

★2015年に観察した同一個体にできた虫えい
☆ニガキ:花〔雌花〕
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2015-05-09
(2015年の観察時,虫えいとは気づかずに花盤が最初は膨らんでいるものだと勘違いしていました。)


★本ブログ中にあるニガキに関する記事★
☆ニガキ:雄花〔虫えい〕
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2020-05-14

☆ニガキ:種子-02
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2015-10-16-1

☆ニガキ:花〔雄花〕
https://trees-wild-flowers.blog.ss-blog.jp/2013-05-02

☆ニガキ:葉&未熟果実&頂芽-02
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2012-06-26

☆ニガキ:樹皮
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2013-08-27

〈了〉


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