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長靴:ベースキャンプブーティ・2016-17モデル [■野山歩きギア]

2011年から愛用している野山歩き用の長靴・ベースキャンプブーティーの2016-17年モデルを購入しました。

◎THE NORTH FACEの製品ページ
*2021年7月現在,ベースキャンプブーティは販売されていません。

以下公式サイトで「ベースキャンプブーティ」を検索してください。

https://www.goldwin.co.jp/tnf/

※2020年5月現在,新商品「ベース キャンプ ブーティ ライト II」となっています。
※2010年モデルに関する本ブログ内の記事↓
長靴:ベースキャンプブーティ [■野山歩きギア]


★「トラバース ベースキャンプブーティー II」★(画像は2016-17年モデル)
【全体像】
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購入したのは,ラインランドグレー(LG)とコズミックブルー(CB)。
薄いグレーは自分用で,紺色は夫用です。
ここ数年,グレーや黄緑色といった,薄い色のベースキャンプブーティーが販売されるのを待っていました(できれば,カーキグリーン系の地味色やグレー系カモフラカラーが欲しい)。
黒っぽい色は,秋から初冬の野歩きでスズメバチに追いかけられた経験から避けています。
夫にも濃くない色目のものを選びたかったのですが,本人が「茶色より紺色」を選びました。
※カラーがアイボリー,と,かなり薄いグレーのトラバース ベースキャンプ ブーティーII SE」もあります。こちらは色が白すぎて,黒系カラー同様,野山では目立ちすぎるので避けました。
鳥や動物を観察する際には,目立つ色味を身につけることを避けたいので。


【デザイン(外観)】
(画像は前の【全体像】を参照なさってください。)
2010年モデルには,両サイドの靴底近くから履き口まで垂直に黒いテープが付属していて,これに草や木の枝が引っかかって足を取られないように少し気を使いました。
2016-17年モデルでは,このテープが無くなり,安心して藪漕ぎ(やぶこぎ)できます(数年前からテープ無しデザインに変更していたようです)。

2010年モデル同様,はき始めの2-3日はくるぶし周辺を保護しているカップの頑丈な構造に少し当たりました。
かかと部分を手で左右に広げたり,履き慣らして解消。
※他の販売サイトに寄せられるユーザーコメントに「きつくて痛い」という意見がいくつかありました。これはくるぶし周辺の硬さを言っていると思われます。山歩きではこの頑丈さがよかったので,かかと周辺を上からつぶすように押し広げたりすれば問題なく履けると思います。

履き口が旧モデルよりも狭くなったのか,足入れするときに少し「小さい?」と感じます。履いてしまえば何も問題無いので,履き口から枯れ草や泥や土が入り込みにくい構造(デザイン)になったということでしょう。
一般的な長靴のガボガボ感が,さらに無くなったと思います。


【素材】
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素材は変わらず,軟らかくてすねに当たっても痛くならない,だけどしっかりしています。
内張りのライナーも変わらず,くつの中で足が滑りにくくなっています。
履き口の素材が少し綿(コットン)ちっくになっています。

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気になったのは,新しいモデルのグレーでは,素材表面が小さなひしがたのデコボコになっています。
デコボコがかなり細かいので,泥汚れが落ちにくくなるのではないかという心配が…。野山歩きでは,草の汁や樹液も付くので,頻繁に水洗い(場合により中性洗剤でブラシ洗い)しています。
今のところ,3回ほどの水洗いによる泥落としで問題は無さそうです。

ひとつ前のモデルになる紺色では,素材表面は布目模様です。こちらは従来同様,泥落ちも,水はじき具合も大丈夫です。

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防水に関しては,素材表面は関係なく,水が漏れてくることはありません。内部にライニング(内張り)されている防水機能のある素材「TEKWPROOFの防水メンブレン」も従来通り,機能している…と思います。


【靴底(アウトソール)】
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2010年モデルでは機能性重視とは思えなかったアウトソールですが,2016-17年モデルはがっしりと地面に踏み込めるようなデザインになっています(2014年モデルからこのアウトソールデザインに変更されていた)。
頑丈さと軽量さは,変わらず。

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そして,今回最新モデルを購入することにしたのは,5月の連休中に,雪の残る月山周辺(山形県)を歩くためでした。
昼の気温は20度を超えることもある,春の融けかかり&滑りがちな雪上トレッキングに,ヌプシブーティーを履くのは暑苦しいし。
2010年モデルで雪道を歩くのは危険だし(雪が靴底にくっつく)。
かといって,歩きにくい他のブランドの長靴にはもう戻れないし。

2016-17年モデルのキャンプブーティーは,春の雪上を快適に歩かせてくれました。
雪上でも凍えること無く,蒸れることなく,歩いては止まって撮影,また歩いてはしゃがみ込んで観察,という行程を難なくこなしました。


【大きさ:サイズ選択】
◎横幅ありの足(私の場合)
普段,トレッキングシューズは25-25.5cmを履いている私は,サイズは8(26cm)を選択。
2010年モデルも同じサイズを厚めのソックス履きで愛用しています(薄めソックスでは1サイズ下)。
横幅は3Eに近い2Eといった感じです(2010年モデルと同じ感じ)。
私のような平べったい幅広タイプ(かつ,骨太)の足でしたら,サイズ大きめ選択の方がラクに歩けると思います。
指先が遊んでしまうような感じで長さはぴったりじゃなくても,足の横幅がきつくない靴選びをしている私は,1サイズ大きいサイズでちょうど良い感じです。斜面を登り降りする際には,横幅がきつい靴だと足が痛くなってしまうので。

◎横幅は普通で少し甲が高い足(夫の場合)
足のサイズが25.5cm-26.0cmの夫は,男性としてはきゃしゃな(かつ,骨っぽい)足ですが,甲部分が少し高め。でも,足がガッチリ靴に支えられている感,が好みなので,サイズ8(26cm)でぴったりでした。
2010年モデルのサイズ8(26cm)を試し履きしてもらったら「甲部分が少しきつい」と言っていたのですが,私用に2016-17年モデルのブーティー・サイズ8(26cm)を先に購入して試し履きしたら「これなら大丈夫」と言う感想でした。靴の型紙が変わったのか,内張り素材が微妙に変わったのか,理由はわかりませんが,甲高気味の足でもいつものサイズ選択で問題ありませんでした。


【価格】
公式通販サイトでの販売価格(税込み)は12,744円(2019年5月現在)。


※【長さ】に関しては旧モデルと変わりないので,過去の記事を参照してください。

☆平坦な舗装道路やちょっとした水たまりあり未舗装道路を歩くのではなく,草地や藪の中などの斜面を登り降りするようなハードな野山歩きで,頑丈さと柔らかさで心強くサポートしてくれる,相棒長靴です。
いつまでも定番商品として販売されますように…(カーキグリーン系やグレー系カモフラカラーの製品も出してくれますように)。

〈了〉

共通テーマ:趣味・カルチャー

手袋:ウールインナーグローブ [■野山歩きギア]

2016年シーズンから愛用している,メリノウールの薄手の手袋です。
*画像は旧製品。
*2023-2024年シーズンの商品は以下。
https://www.millet.jp/c/men/gloves/MIV01922?horizontalvariation=-7542&verticalvariation=-M

2行になっていますが1行でコピー&ペーストしてくださいませ。

ミレーの公式オンラインサイト
https://www.millet.jp

★ミレー「ウール インナー グローブ : MIV01922」
本体価格:3960円(税込み)
*2023年11月28日現在

【全体像】
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手袋の下着的な「インナーグローブ」なのですが,関東平野のあまり寒くない,風の弱い日には,これだけで十分です。
薄手の素材のうえに,手のひら側についているシリコンの滑り止めが,クルマの運転や,カメラ操作にも安全・安心をもたらしてくれます。
寒い朝に,クルマの冷たいハンドルを握るときにも助かっています。

関東の,気温5-10℃の晴れた日にはこれ1枚で行動できます。
私は手が冷たい方なのですが,薄いこの手袋で十分です(強風時はさすがにかじかむ)。
*冬山ではこの手袋だけでは絶対に無理です。インナーグローブとして活用できましょう。
*薄手のジャージ素材なので,風を通します。編み目は詰(つ)んでいますが風を通します。


【素材】
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私はポリエステルやアクリルといった素材でかゆみが出てしまうので,ウール100%素材の手袋を探していました。
ウール素材の証(あかし)として,「中性洗剤以外で洗濯すると縮む」ようです。
昨シーズン購入したものを「中性洗剤」と書かれていたおしゃれ着洗い洗剤で洗濯したら,みごとに縮みました。その洗剤をpH試験紙で調べたら,弱アルカリ性でした。
*ウールの洗浄に,アルカリ性洗剤やお湯を使うと縮む…。
かゆくならないし,アルカリ性洗剤で縮んだし,ウールであることは間違いないようです。

ウールでも,チクチクする粗雑ウールもありますが,この手袋はチクチクしません。かなり細いウール糸で編んでいるのだと思います。
*昨シーズンの縮んだ手袋(画像の右側)は,手首部分にある商品タグなどをはずしています。さらに,手首部分の細いゴムを取り外しています。いずれも,かゆみ対策です。


【サイズ】
昨シーズン購入して縮ませてしまった手袋を我慢して使っていましたが,今シーズンはサイズアップして[M]サイズを購入。
昨シーズン購入した[S]サイズは「女性向けサイズ」なのですが,手が大きい私は[M]サイズでいいようです。
ちなみに,私の中指の実測サイズは,長さが8.5cm,手のひらに近い方の関節の太さが幅1.5cm,という感じです。

縮んでしまった[S]サイズを使えていたという事実でもわかるように,よく伸びてくれます。


【色】
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昨シーズン,「DEEP MOZAIC BLUE」というブルー系の色を選びました。
水色系の青というよりは,緑系の青色です。
黒っぽい色だと道中の藪などに落としたときに見つけにくいし,鳥の観察には黒い色は避けておきたいので。
今シーズンは,昨シーズンと同じブルー系と,予備(&町中着用)に「DEEP HEATHER」というチャコールグレー系を購入。
ネイビー系のもよかったかな,と…(来シーズン買います)。
明るいグレー系が欲しいけど,白っぽい色は汚れやすいせいか,アウトドア製品にはあまりないのが残念。
【2021年1月追記】2020-2021年商品には,明るいグレー系もラインナップされています。


【タッチパネル操作性】
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親指,人差し指,中指の先端はウールではなく,タッチパネル操作ができる素材になっています。
冬,私の冷たくて乾燥している指では,タッチパネルが反応しにくくて困っているのですが,この手袋を付けている方がタッチパネルの反応もよいので助かっています。
音声通話のガラケーとiPadの装備で野山に行くので,iPadを5本指(4本指)スワイプ操作するために薬指と小指の腹側に,伝導性のある糸で刺繍(もどき)をしましたが,1シーズンの何度かの洗濯でとれちゃいました。
やはり,元からタッチパネル操作可能な糸で5本の指先全部を編んでいてくれると,少しうれしい。けど,これはあまり重要じゃ無いことですね。

☆ほとんどのメーカーは,1シーズンだけ売れれば次の製品に変えてしまうけど,このインナーグローブは2シーズン続けて作ってくれています(もっと前からあったのかも)。
来シーズンも,その次も,ずっと製品として出してくれますように。
【2023年1月5日追記】2017年1月にこの記事を投稿してから,ほとんど毎シーズンこの製品を出してくれています。

☆ミレー公式オンラインショップの他,アウトドアショップや,amazonで購入できます。

☆タッチパネル用に指先の素材は,3シーズン洗濯していたら反応しなくなって来ました。
また,1カ所だけ指先にほつれも出てきて,軽く修理したけど,買い換え時なのかもしれません。
【2023年1月5日追記】3シーズン目の使用となった別のウールインナーグローブが,指元にほつれがでてきました。同じシーズンに購入した別の色の製品は問題なし。製品の品質にバラツキがでてきたかも。

〈了〉


共通テーマ:スポーツ

熱中症対策:補水液&タブレット [■野山歩きギア]

*2019年8月:リンク先などを見直し,編集しました。
*「からだ浸透補水液(タケダ)」は2019年3月をもって販売終了になったようです(かなり残念)。

汗をかく真夏の野山歩きではとくに水分補給が重要です。

ポカリスウェットやアクエリアスといったスポーツ飲料や,「経口補水液」そのもののOS-1(おーえす・わん)などが販売されています。
しかし,ポカリスウェットは甘すぎて気持ち悪い(←個人的見解),OS-1に至っては吐き気があるのにさらに吐きそうになるくらいマズイ(←個人的見解)ので,困っていました。

2014年の夏,飲みやすい補水液を見つけました。

★New からだ浸透補水液(タケダ)

※2019年3月,販売終了。
※2015年より,商品名が「Newからだ浸透補水液」に変更されています。

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内容がシンプルで,ブドウ糖とクエン酸(とビタミンB1)。
ビタミンB1の独特の味と匂いが苦手なひともいるかもしれないけど,許容範囲の味だと思います。
OS-1との違いは,簡単に表現すれば「薄い」こと。
含まれているブドウ糖やクエン酸の量が少なめです。
薄くても,脱水予防と,脱水の初期症状には十分だと感じます。

同様の商品は他にもありますが,人工甘味料が入っていたりするので,おなかが弱い(軟便がち,下痢しやすい)かたには不向きだと思います。
その点,「New からだ浸透補水液」は安心です。

ドラッグストアやタケダ通販ショップ(0120-866-333)で購入できます。
1本500mLが180円(定価,税抜き)。
※2016年7月現在,タケダ通販ショップでの扱いが復活しています(24本入り1ケース単位)。


★塩分チャージ タブレッツ(カバヤ)

https://www.kabaya.co.jp/catalog/ramune/2120.html

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塩分とクエン酸と糖分が摂取できます。
この商品も成分が単純で,多少添加物がありますが,人工甘味料は入っていませんので,安心です。
重症ではない脱水状態(汗をかいて,元気があり,水をごくごく飲める状態)で利用しています。
単独で摂取するよりも,水分(ナチュラルウォーターなど)といっしょに摂ることがよいと思います。

タブレットは個装になっていますので,携帯も手軽です。
スーパーやコンビニで購入できます。

☆恥ずかしながら,私は熱中症になりやすく,そういう体質だと知らなかった10年ほど前までは,吐き気と頭痛で寝込む理由がよくわからずにおりました。
水も飲めない状態になり,脱水症状で意識混濁,病院で点滴を受けること,数回。
2リットルくらいを静脈から輸液し,その後3日ほど寝ていれば回復します。

とはいえ,3日は動けず,仕事にも支障が出るので,気をつけています。

☆OS-1のまずさに閉口して,同じ成分になるものを自作してみたところ,味は同様でした。
インターネット上に,味付けに工夫した経口補水液のレシピが数多く出ていますので興味のあるかたは試してみてください。
ひどい脱水症状がある場合には,まずくてもOS-1などの経口補水液を利用する方がよいと思います。ただし,すでに吐き気や嘔吐があって水も飲めない状態では,病院での輸液(点滴)になります。
水分を経口摂取できるのであれば,輸液の必要はありません(高齢者,持病のあるかたなど,症状により対処は異なります)。
〈了〉

共通テーマ:趣味・カルチャー

冬の靴:ヌプシブーティー WP II [■野山歩きギア]

※2020年10月28日現在,本記事で紹介した製品は,オフィシャルサイトでの取り扱いはなくなっています。
※2020年の冬用ブーツは「ヌプシ ブーティー ウォータープルーフ」です。公式サイトで検索してください。ほか,「ウィンターブーツ」のカテゴリーで冬用ブーツを見ることができます。ゴアテックス素材やダウン素材など,種類も多くなっているようです。

ふだん野歩きに履いている長靴・ベースキャンプブーティ(THE NORTH FACE)で雪の積もる野山(千葉)を歩き回ったところ,毛羽立ち素材のアウトソールに雪がくっつき,どんどん靴底が厚くなって歩きにくかったので,急遽,雪道を歩ける冬用の長靴を探しました(ベースキャンプブーティはタイルに数cm積もった雪で滑るので,雪道や凍結道路では危険←2014年モデルからはソールが変更)。
★ベースキャンプブーティに関する本ブログの記事↓
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2011-05-26-1

https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2017-05-21
↑2016-17年モデルの記事

本記事執筆の2013年2月現在,積雪も無く,しっかりレポートできるほど履きこなしていませんが,取り急ぎレポートします(2014年2月,大雪での使用レポート追記あり)。
★2017年11月,2016-17年モデルが販売されています。

求めていた機能は…(ベースキャンプブーティと変わり映えしない)。
●軽い(けど頑丈なアウトドア仕様)
●防水性(+できれば透湿性)
●雪や凍った道路で滑らない靴底(アウトソール)

とくに,今回はアウトソールに注目しました。
(数年前に冬用のあったかブーツをアウトドア系ブランドで購入したのものの,滑りまくりで使えずじまい,という苦い経験から)

★ザ・ノース・フェイス「ヌプシブーティー WP II ショート」★
(ギンガムチェック柄は2012年モデル)
※2015-16年モデルは「ヌプシブーティ ウォータープルーフ IV」
【全体像】【靴底(アウトソール)】
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※ザ・ノース・フェイスには「ヌプシブーティー」という商品は他にもたくさんありますが,「ヌプシブーティー WP」(商品名に《WP》付き),あるいは「…ウォータープルーフ」じゃないと,「優れた防水透湿性」は期待できないようですので,ご注意。

ショート丈じゃない製品もあります。今回は,冬でもめったに積雪のない千葉での利用を前提に,ショート丈にしました。
カラーは他にもありましたが,サイズがなかったので,このギンガムチェック。

アウトソールは,「氷面を砕いて捉えるアイスピックラバーポッドを装備」という記述と,拡大した画像を見て,アウトドア仕様であると思って,購入(実店舗で実物を見ないで,公式通販サイトで購入)。
購入後,本日やっと,1cmにも満たない積雪(雨交じりでぐちゃぐちゃ)があっただけで,少ない雪での試し履きです。
ぐちゃぐちゃの少ない雪に対する「氷粉砕具合」は不明ですが,滑りにくいことは確実です。最初,靴底に雪がくっついたので「ダメか?」と思ったのですが,くっついた雪は次の歩みではがれ落ちました。
凍った道路でのレポートは,またの機会にいたします(千葉では道路が凍結することがほとんど無い)。
はき口についているゴムの絞りはちょっと邪魔だけど,とくに気にするほどでもありません。ヤブこぎでは引っかかってしまいそうなので,オーバーパンツのすそ中に隠れるよう,気をつけています。

☆2014年2月8日(関東地方に大雪) 追記
積雪が5cmを越えた昼過ぎに,ヌプシブーティーWP IIを履いて,外を歩き回ったり,雪かきしたりしました。
雪の上では滑らず,暖かく,雪が降りしきる中,1時間程度の雪かき作業でも蒸れたりしませんでした。
ただ,ショート丈ゆえに,5cmの積雪でもスパッツを上から着けておかないと靴の中に雪が入りました。
雪の多い場所に,ショート丈はおすすめできません。普通丈か,ロング丈が安心かと。


【素材】
ベースキャンプブーティと比べると,当然,アッパーはふにゃふにゃした感じです。しかし,はきにくかったり,歩いているときにダレてくることはありません。
気温が4℃(←氷点下ではありません)程度の寒い雨の日に1時間ほど舗装道路を歩いてみましたところ,撥水性はよく(まだ新しいし),蒸れも感じませんでした。保温材のおかげで暖かさはバッチリです。
とはいえ,関東でのレポートですから,スキー場や雪上トレッキングでの保温性は不明です。


【歩き心地】
ベースキャンプブーティの「硬くて頑丈な靴底=ほとんど反(そ)らない」と違って,アウトドアでの歩き心地が優先されているので,ソールの返りもよく,歩きやすくなっています。

残念なのは,ベースキャンプブーティでは滑らない素材だった靴の中の内張り素材とは別のものなのか,足が靴の中でちょっと滑ります。素材が異なるソックス数種ではき比べてみましたが,綿,ウール,アクリル系どれも同じでした。
滑らないように,靴の中にシリコンパッド(薄いタイプ)を入れました。
※2015-16年モデルで素材変更がされているかどうかは,確認していません。


【大きさ:サイズ選択】
普段,トレッキングシューズは25-25.5cmを履いていて,厚手の靴下をはく冬なので,ベースキャンプブーティの冬用サイズと同じ,8(26cm)を選択。
しかし,「冬用ブーツ」ということで,靴の造りが大きめにできていました。サイズ7でもよかった。
薄い綿の夏用ソックスに,トレッキング用のウール系の厚いソックスを重ねばきして,ベースキャンプブーティはサイズ8でぴったりなのですが…。

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▲ご覧のように,同じサイズ8で,明らかにヌプシブーティーは冬の装備向けに,広い横幅(黄色い方がベースキャンプブーティ)。
感覚的に,横幅は4Eくらいに感じます。厚手のソックス向けなので,幅広タイプの足のかたもびったりめサイズの方がいいかもしれません。
※2015-16年モデルは,足型の形状を変更しているそうです。試し履きした方がよさそう。


【価格】
公式通販サイトでの販売価格は,アウトレット商品などで違ってきます。逐次確認してください。
一例:2016年の価格例
ショート丈(約18cm)製品が10,584円(セール価格・完売)。
普通の丈(約26cm)の製品が11,340円(セール価格)。

※2012-13年モデル(本ブログ内の画像商品)は販売終了。
※2014-15年モデルは販売終了。
※2015-16年モデルは販売終了。


〈了〉

共通テーマ:趣味・カルチャー

非常食:カロリーメイトゼリー [■野山歩きギア]

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カロリーメイトは「朝食代わり」として有名なのですが,そのゼリー飲料はあまり有名ではないようです(2017年6月現在,上記アップル味の他,ライム&グレープフルーツ味,フルーティ ミルク味も用意されています)。
「健康サポート食品」というくくりになっていますが,私は野山歩きの必携グッズにしています。
↓商品解説ページ
http://www.otsuka.co.jp/product/caloriemate/caloriemate_jelly/

●栄養素がきちんと入っている
他のメーカーのゼリー飲料は,「やせるため」という目的が多く,野山歩きに必要な要素が入っていない商品がほとんどです。
カロリーメイトゼリーは基本的な栄養素がきっちり入っていて,運動に必要なアミノ酸(タンパク質)とブドウ糖(砂糖)を補給できます。
とくに,「太るから」という理由(太るわけではないのに)で嫌われがちなブドウ糖を,脳のエネルギー源として入れていることがうれしい。
本来は,炭水化物が消化されてブドウ糖になるけど,急いでいる時にはブドウ糖を直接摂取したい(と,カラダが要求しています)。

野山歩きには,アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)といった人工甘味料ではなく,ブドウ糖を!
(他のメーカーさんへ,それとなく要求)
ちなみに,キシリトールなど,一時的におなかがゆるくなるような甘味成分も入っていませんので安心です。

●水分も補給できる
ゼリーなので,ビスケット状の食品よりも重量はありますが,基本栄養素の他に水分も確保できます。
Na(ナトリウム)やK(カリウム)もしっかり入っています。

●保存が利くから真夏にまる1日持ち歩いても大丈夫
これがほんとに助かります。
使わずに済むこともありますが,次の山登り(とか,ふだんの食事代わり)にも持ち越せます。

●下山が遅くなり食料を確保するまでに時間がかかるときにも
下山するためのエネルギー補給にお便利です。

●食料が不足した時の補助
野山歩き中の食料不足(メインの食料をぽろり落としたり,電車に忘れたり…)なんかにもお便利です。

経験談:冬の御嶽山(東京都)に行った折,山の上の食堂目当てで食料を持ってこなかった仲間がいて,当日は運悪く食堂や店はすべて休業というアクシデント(?)で食糧の確保ができませんでした。
私は昼食のほかにカロリーメイトゼリーも常備していたので,食料を分け合うことができました。

☆欲を言えば,もう少しマイルドな味付けの「あっさり味」妹分商品があれば,うれしい。
熱中症で嘔吐したり食欲が無い時に,アップル味がきつく感じられます。
(嘔吐時は何も食べられないから,落ち着いてからの栄養補給に使いますが)
1年に一度はノロウィルスにやられてプチ入院する私に,退院後の栄養補助にも活躍しています。
※アップル味よりも少し味が薄めの「ライム&グレープフルーツ味」も販売されています(2017年6月追記)。

☆非常時にも,おにぎりだけの食事よりも栄養の偏りを避けられるので,いつもストックしておいています。

☆ブドウ糖による虫歯が気になるかたは,カロリーメイトゼリーを摂取後に水やお茶で軽く口をゆすぐだけでもいいと思います。
唾液分泌正常なかたは,気にしなくていいかも。
しっかり毎食後の歯磨きをしていても虫歯になってしまう体質の私ですが,これで大丈夫です。

☆大塚製薬の製品には,カロリーメイトゼリーのほか,エネルゲン ゼリー,ジョグメイト プロテイン ゼリー(運動後のタンパク質補給)などもあります。

★オオツカ・プラスワン 通販サイト カロリーメイトゼリー(ライム&グレープフルーツ味)
https://www.otsuka-plus1.com/shop/g/g14073/

★オオツカ・プラスワン 通販サイト エネルゲンゼリー
https://www.otsuka-plus1.com/shop/g/g17013/

★オオツカ・プラスワン 通販サイト ジョグメイト プロテイン ゼリー
https://www.otsuka-plus1.com/shop/g/g17023/

〈了〉

虫さされ:ポイズンリムーバー [■野山歩きギア]

千葉も気温が上がってきて,蚊(ヒトスジシマカ)が出てき始めました。

アレルギー反応が過剰で,蚊に刺されたぐらいで水ぶくれになる私に,山歩きの仲間が教えてくれたのが…。

☆エクストラクター ポイズンリムーバー THE EXTRACTOR poison remover☆
JANコード
4516678027844

日本では,アウトドアショップで買えます。
インターネット上でも多くの店舗で扱っていますので,入手は容易です。
(商品名「THE EXTRACTOR poison remover」か,JANコードで検索してみてください)

教えてくれた友人は,スズメバチにおそわれたりする経験も多い強者(つわもの)で,いろいろな類似商品を試した結果,
「コレが一番使いやすい」。

私は庭でヤブ蚊に刺されたあとにも,すぐにポイズンリムーバーで吸い出し(吸い出したものはほとんど見えない),弱めのかゆみ止めをつけます。
(弱めのかゆみ止め:オイラックス クリームなど,ステロイドやメントール類が入っていない製品)

毒性の強いスズメバチの毒液を吸い出したあとは使用したカップの洗浄が必要でしょうけど,蚊に刺されたときの吸い出し後は,さほど神経質にならなくても大丈夫のようです。
軽く水洗いしたり,屋外ならウェットティッシュでカップを拭き取るくらいでも十分でしょう。
(刺された患部は一応水洗いしてから薬を塗っています)

すでに3年以上愛用していますが,壊れることなく,安定して強い吸引力で吸い出してくれます。

※使用上の注意点としては…
体の部位によっては,吸い出す力によって皮下出血も起こります。
皮下出血しやすい体質の私ですが,半日もすれば皮下出血もひけています。

☆失敗談☆
真夏,いつもの野歩き中,犬が歩いた場所にアシナガバチの巣がありました。
犬は鼻先を刺され,私も指を刺されました。
そういうときに限って,ポイズンリムーバーを家に忘れてきていて,後日苦しみました。
(犬は虫さされにも強いらしく,刺された直後の騒ぎのみ。一応,獣医師に診てもらいましたが,とくに処置ナシ)
刺された直後は痛みだけで,アレルギー用の塗り薬を3日ほど使用し,患部は水ぶくれにもならず。
真っ赤になり,ぱんぱんに腫れた指も数日で回復しました。
ところが,刺されてから1週間後,「遅延反応」による強烈なかゆみで皮膚科へ。
抗アレルギー剤の服用で数日後には緩解しました。

これからの季節は,ポイズンリムーバー必携となります。

長靴:ベースキャンプブーティ [■野山歩きギア]

梅雨じゃなくても植物観察に必須の長靴。
植物仲間(とくに湿地の植物観察仲間)とも「イイの無い?」と悩んでいました。
私は毎日犬と野山を1-2時間歩く中,トレッキングシューズでは地面を這い回るツタウルシ(千葉には多い)にかぶれてしまうため,ショートブーツが必須です。

★2016-17年モデルに関する本ブログ内の記事
長靴:ベースキャンプブーティ・2016-17モデル
https://trees-wild-flowers.blog.so-net.ne.jp/2017-05-21

望んでいる機能は…。
●軽い(たいていの長靴は重い)
●防水(当然ですが。防水性を重要視して,透湿性は犠牲に…)
●靴底が山歩きに適している(溝の形状,強度,滑らない素材)
●余計な付属物が無い(何かに引っかかっると,思わぬ事故になる)

ホームセンターの2000円長靴から,ガーデニング向けオクサマ長靴,作業用長靴…と,いろいろ試して15年。
やっと,今までで最高の長靴に出会えました。

★ザ・ノース・フェイス「ベースキャンプブーティー」★(画像は2010年モデル)
【全体像】
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購入したのは,黄色(TY)と黄緑色(CG)。
黄色(TY)は工事現場のトラ縞模様看板の,あの黄色(のイメージ)。
黄緑色(CG)は若草色(蛍光ちっくじゃない)。
関東ローム層の赤土泥がついいても目立ちにくいし,黒系はスズメバチ対策に避けて,この2色。
(万が一,怪我をしてヤブのなかに倒れていても,目立つ色で捜索しやすいでしょう)


【素材】
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素材が今までにはなく柔らかいことがお気に入り(柔らかいけど,ダレない)。
毎日の野山歩き(&植物撮影)では斜度30度くらいの崖も上り下りするので,ゴムやエラストマー素材の長靴は前すねに当たって青あざになることもありました。しかし,ベースキャンプブーティーにはこうしたトラブルはありません。
そして,斜面はもちろん,平地を歩く際に長靴特有の「がぼがぼ」した感じが無くて歩きやすいのも気に入っています。
(内張りのライナーが,ほどよく,くつの中で足が滑ることを防いでいます)
ただ,はき始めの2-3日は,くるぶし周辺を保護しているカップの頑丈な構造に少し当たりました。
これは,手で広げたり,履き慣らして解消。

サイドについている黒いテープ部は,購入前に懸念した「ひっつき草の実」被害も大丈夫そうです。


【靴底(アウトソール)】※2014年モデルから形状変更 ※2016年モデルでも形状変更,グリップ力アップ
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頑丈さと軽さが両立しています。
アズマネザサの刈りあとに足を踏み入れても大丈夫。
雨上がりのつるつる泥んこ斜面でも,意外に滑らず(気は抜けませんが)。

ここ数年はいていた「CROCS」の長靴(ジョージー)は,軽いけど,靴底の素材としては弱すぎて,石粒やらノイバラのとげで消耗が激しく,1年に2足のペースで消費しました。
太い針金が突き刺さって靴底を貫通したときは,焦りました(インソールを敷いていたのでちょっと痛かっただけ)。

本当は,トレッキングシューズのような形状がベストなのですが…。
こういった「オシャレな形状」だと,細い溝にいろいろなものがはさまります。
(日本各地をこれで歩くことは無いけど,溝に種子が入り込んで,思わぬ国内帰化を生んでしまうかも)
細い溝は,泥を洗い落とすのにも少々手間がかかります。
※2013年1月追記 雪の上では靴底に雪がくっついて歩きにくくなりました。雪の日には向いていません。
※2014年4月追記 2014年モデルは靴底の形状と材質を変更(雪上での歩き具合も変わっていると期待)。
※2016年3月追記 サイドとソールのデザインが変更になった「トラバース ベース キャンプブーティーII」(11,880円)が販売されています。本ブログの別記事をご覧ください。

【長さ】
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AVIREXの膝下長靴(重いから洗車時用に特化)との比較です。
AVIREXは,高さ(靴の中)が39cm(実測)。
ベースキャンプブーティー(サイズ7)は,21cm(実測)。
※ベースキャンプブーティーの長いタイプ(レディース)もあります。女性用でサイズ展開が狭くなっています。一般女性や足が華奢なかたにはこちらもよさそう。足幅が広くて平べったい私には無理そう。


【大きさ:サイズ選択】
普段,トレッキングシューズは25-25.5cmを履いている私なので,サイズは8(26cm)を選択。
厚い靴下で横幅もちょうど良い感じ。
薄手の靴下だと大きく感じるので,夏用に7(25cm)も買い足しました。
感覚的に,横幅は3Eに近いと感じています。
内張の生地のおかげで滑らないので,サイズが大きめでも気になりません。
私のように,平べったい幅広タイプの足には大きめ選択の方がラクに歩けると思います。

長靴の野山歩きでよくある,枯れ草や泥の侵入防止には,場合により,はき口にショートスパッツを併用して快適に歩いています。
(ショートスパッツ→ゲイター 最近はピッタリパンツのスパッツと区別するためか,ゲイターとも言うようです)
汚れまくる野山歩きですが,帰宅して軽くブラシで水洗いし,汚れ落ちにも満足しています。
(商品解説では,「完全防水ではなくくるぶしの高さまでの防水」とされています)


【価格】
公式通販サイトでの販売価格(税込み)は12,744円(2019年5月現在)。
今までCROCSの長靴で年間1万円弱(2足分)を消費していたので,1年以上使えるベースキャンプブーティーは経済的でゴミ排出量も半分になり,良い,という判断です。
※2011年から4年で1足廃棄(靴底が擦れてきた)。2017年5月現在,2足を交互に履き替えて使い,いまだ現役。

★ザ・ノース・フェイス通販サイト
以下公式サイトで「ベースキャンプブーティ」を検索してください。
*2021年7月現在,ベースキャンプブーティは販売されていません。

https://www.goldwin.co.jp/tnf/

〈了〉
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