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ひとりごと:園芸種とのつきあい [▲▲園芸種]

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(↑内容とは関係無いけど,季節ものとしてのツワブキ "Farfugium japonicum"。自生種だけど,植栽されていた個体)

※ヒロハタイワンホトトギスの学名に関して,追記あり(2015年9月25日)

☆先日,山形県蔵王温泉にある,鴫の谷地沼を散策した際,一部にユリノキ("Liriodendron tulipifera")が植栽されていました。
この自然豊かな場所にわざわざ日本には自生していないユリノキを植えるなんて…。

と,少々イヤな気持ちになっていたところに,小さなお子さんを2人連れた若いご夫婦と遭いました。
子供達が,ユリノキの黄色い落ち葉をたくさん拾って,楽しそうにしているのです。
お母さまも,いっしょにユリノキの落ち葉拾いを楽しんでいました。

イタヤカエデやクロモジの黄色い葉っぱでは,落ち葉拾いの楽しさはあまり味わえないのでしょう。
ユリノキの独特の形状と少々張りのある硬さが落ち葉拾いに最適??

家族の楽しそうな様子を見て,「こういうのもアリなのかな…」とも。
でも,自然度の高い場所には…やはり…ユリノキはいらないかな…。

☆千葉県内の自然公園「風(ふう)」の場所にて撮影した「ヒロハタイワンホトトギス」です(学名後述)。
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友人から「ホトトギスに似ているけど,ちょっと違う花がたくさん咲いているんだけど,何かな?」と聞かれ,「たくさん咲いている」という言葉から,園芸植物で流通しているタイワンホトトギス(広義)だと予測をつけて見に行きました。
実際,遠目で見ても派手な色と花数の多さから,「やはりそうか…」と分かるほどでした。
おそらく,ヒロハタイワンホトトギスとされているものでしょう。

その庭園では,元から生えている植物の保護もしており,ヤマユリ,リンドウ,センブリもあります。
周囲の環境から考えると,おそらく,ヤマホトトギス("Tricyrtis macropoda")も自生していたと思われます。
ヤマホトトギスは駆逐され,豪華絢爛なタイワンホトトギス(広義)が広大な庭園のあちこちに繁茂していました。
ため息混じりに庭園をあとにしようとした際,散策している老夫婦のご婦人が小さな声で静かに
「まぁ…なんてきれいなの…」と,咲き誇るタイワンホトトギス(広義)に感激されている場面に出くわしました。

ご夫婦で感激されているようすを横目で(失礼の無いように)眺めつつ,「こういうのもアリなのかな…」とも。

個人的には,自生のリンドウが咲いている横にタイワンホトトギス(広義)のきらびやかさはそぐわないと思うのですが,一般的にはリンドウよりも蛍光チックな赤紫色を放つ園芸種の花に目が行くのが普通なのでしょう。
十人十色だから…。

★ヒロハタイワンホトトギスについて(2015年9月25日追記)
YListの情報を追記します。
ヒロハタイワンホトトギス→和名:ケタイワンホトトギス "Tricyrtis lasiocarpa"
synonym --> "Tricyrtis ovatifolia"

米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://ylist.info( 2015年9月25日).

★タイワンホトトギス(狭義)について(2015年10月8日追記)
狭義のタイワンホトトギス(別名:ツルタイワンホトトギス)"Tricyrtis formosana" は,日本国内では西表島のみに自生しており,絶命危惧ⅠA類 (CR) に指定されています。
〈了〉

ヨウコウ(桜):花 [▲▲園芸種]

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【2011年4月04日】04 April 2011
Prunus 'Yoko'

花。

千葉県中央部では,すでにカンヒザクラ "Prunus Campanulata Maxim." が盛りを過ぎました。
その次に咲き出すのが,'ヨウコウ'です。

カンヒザクラと'アマギヨシノ'(Cerasus × yedoensis 'Amagi-yoshino')の交配種として1981年に登録された園芸品種ということです。
ほどよいピンク色と,ふんわりした形,多花が人気で,あちこちの公園や街路に植えられています。

ヨウコウは,香りのある個体もあります。
ヨウコウと似ている'ミヤビ'は,色がヨウコウよりも薄く,花付きも控えめで,個人的には'ミヤビ'の方が好みと言えましょう。
ヨウコウの萼片の先が尖ることに対して,
ミヤビの萼片の先は尖らず,萼の長さも短めになっています。

それよりも,雑木林に咲くヤマザクラが大好きなのですが,まだまだ咲きそうにありません。

☆サクラの仲間の学名に関しては,「サクラハンドブック」(大原 隆明・著 文一総合出版)を基本にしています(バラ科サクラ属サクラ亜属)。

☆2011年4月9日 追記☆
サクラの師匠より助言がありました。
『ヨウコウに酷似した品種の「サツマベニ」は葉の表面に毛がある』
とのことです。
ヨウコウ(と思っているこの個体)が展葉した時点で再確認します。

☆2011年秋 確認事項☆
この個体(複数)の葉裏を確認したところ,「毛が無い」ので,ヨウコウであると思われます。
 
〈了〉

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