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ヤマザクラ(交雑種)-01:花+葉 [▲樹木]

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【2011年4月12日】12 April 2011
Cerasus jamasakura
Prunus jamasakura -->synonym
Flowers, leaves

ヤマザクラとオオシマザクラ "Cerasus speciosa" "Prunus speciosa -->synonym" の交雑種と思われる個体です。
千葉県中央部付近ではこの交雑種が多く見られます。
その特徴は両者の性質を併せ持っていて,サクラの師匠からの教えにより,以下の点に注目して交雑種と考えています。

●萼片に鋸歯が見られる
鋸歯は,この個体のようにはっきり確認できるものから,ほとんど無いように見える(けど,よく見るとある)個体まで,バリエーションが連続的です。
純粋なヤマザクラであれば,鋸歯は全く出ない「はず」です。

●葉の鋸歯の先が伸び気味
葉の鋸歯にオオシマザクラの特徴が出ている個体がほとんどです。
また,純粋なヤマザクラに比べて,オオシマザクラとの交雑種の葉は大きめになります。

☆萼片に鋸歯がほとんど見られなくて,葉が大きくなくて鋸歯の先が長く伸びない,という2点を純粋なヤマザクラなのかどうかのポイントにしています。
(他に,当然ながら,花柄や小花柄,萼筒,萼片などに毛が無いことが基本確認事項)

☆千葉県南部にオオシマザクラの記録がありますが,現在,純粋なオオシマザクラは確認できない状態だそうです。

☆「千葉県植物誌(2003年)」では,千葉県内でよく見られる,ヤマザクラとオオシマザクラの交雑種に関して,以下の新称を与えています。
→カズサザクラ(新称)C. speciosa × C. jamasakura